お城検定3級の傾向と対策がわかったら、効率的に勉強できるのにと思いますよね。
そこで、第17回日本城郭検定3級の問題を徹底分析しました。
その結果、75%が過去問から出題、60%が該当する城を選ぶ問題でした。
傾向をつかんだうえで、過去の問題をベースに勉強するという対策をとれば、合格へぐんと近づきます。
問題登場回数が多い城は、松山城、彦根城、名古屋城、広島城、高松城、盛岡城、仙台城などです。
この記事で傾向と対策を読んで実践すれば、3級合格はあなたの手に!
詳しく解説していきます。
日本城郭検定3級の出題傾向と対策【2021年版】
お城検定3級の傾向と対策がわかったら、効率的に勉強できるのにと思いますよね。
そこで、第17回日本城郭検定3級の問題を徹底分析しました。
その結果、75%が過去問から出題、60%が該当する城を選ぶ問題でした。
傾向をつかんだうえで、過去の問題をベースに勉強するという対策をとれば、合格へぐんと近づきます。
問題登場回数が多い城は、松山城、彦根城、名古屋城、広島城、高松城、盛岡城、仙台城などです。
この記事で傾向と対策を読んで実践すれば、3級合格はあなたの手に!
詳しく解説していきます。
この傾向分析は、あくまでも著者が独自の視点で分析したものです。
また第17回日本城郭検定3級の問題を分析した結果であり、試験によっては大きく異なる場合があります。
必ずしもこの傾向で出題されるわけではありませんので、予めご了承ください。
日本城郭検定3級の試験概要
日本城郭検定3級のレベル、出題範囲、合格率
レベル | 初級レベル |
出題範囲 | ・城の総合知識(分類/歴史/地域文化/城造り/文化財としての城/城と災害・信仰/城の鑑賞・文化) ・日本100名城の個別城郭の知識 ・続日本100名城の個別城郭の知識(一部) |
合格率 | 82.8% |
日本城郭検定3級のレベルは、初級レベルです。
4級は簡単すぎるから3級から受けるというお城好きも多いです。
小中学生のお子さんもよく見かけます。
しかし、3級ぐらい受かるでしょという甘い考えだと不合格になってしまうので、注意してください。
出題範囲は、お城の総合知識と日本100名城の個別城郭の知識です。
- お城の分類
- 歴史
- 地域性や地域の文化
- お城づくり
- 文化財としてのお城について
- お城と災害
- お城と信仰
- お城の鑑賞や文化
- 日本100名城の個別城郭の知識
- 続日本100名城の個別城郭の知識(一部)
合格率は、公表値で82.8%です。
平均8割の方が合格されていますが、逆に2割の方は不合格ということです。
気を抜くと不合格になってしまうので、十分注意してください。
心配な方は、以下の傾向と対策をしっかりと読んで、試験勉強を進めていきましょう。
日本城郭検定3級の出題傾向と対策
傾向は3つに大別できる
第17回日本城郭検定3級の問題を徹底的に分析しました。
その結果、見えてきた傾向は以下の3つです。
- 75%が、過去問から出題
- 60%が、該当する城を選ぶ問題
- 天守、櫓、石垣、城の立地、曲輪・縄張などに関する問題が多い
まず1番大事な話をします。
75%が、過去問から出題
75%が過去問から出題されていました!
(1)まったく同じ問題
(2)問題は同じだが選択肢が異なる問題
(3)内容は同じだが問われ方が異なる問題
の3種類に分かれますが、(1)がほとんど、(2)が少し、(3)がまれにという具合です。
60%が問題文に該当する城を選ぶ問題
次に、問題文に該当する城を4つから選ぶ問題が60%程度あります。
「〇〇に当てはまるのはどれか?」
「〇〇の城は?」
という聞き方で、4つのお城の中から当てはまるものを答えるという問題です。
天守、櫓、石垣、城の立地、曲輪・縄張などに関する問題が多い
3つめが、ジャンルとして天守25%、櫓15%、石垣15%、城の立地10%、曲輪・縄張10%、再建・復元10%となっています。
※ジャンルが重複する問題があるので注意してください。
これらが出題傾向の高いキーワードといえます。
それぞれ、例題を上げながら出題傾向を詳しく見ていき、併せて対策も考察しておきます。
【傾向その1】75%が過去問から出題
読んで字のごとくです。
75%が過去問からの出題でした。
私が持っている過去問と第17回の問題を見比べて分析したので、ある意味で限定的な話です。
もしかしたら、もっと多いかもしれませんし、もっと少ないかもしれません。
ですが、過去に出題された問題が多く出てくるという傾向に間違いはありません。
75%が過去問ということは、言い換えれば過去問を徹底的に勉強すれば、75%は答えられるということです。
合格率はおおむね70点以上ですので、過去問を完璧にできれば合格圏内です。
例題を挙げます。
問)弘前城は桜の名所として有名だが、この桜が植えられた時代はどれか。
①江戸時代
②明治時代
③大正時代
④昭和時代
答え:②明治時代
この問題は過去に出題されたことのある問題です。
さらに、第17回の前、第15回(第16回は新型コロナウイルスの影響で中止)の問題と比べてみると、約50%が前回と同じ問題が出題されています。
100問中53問が前回と同じ問題
つまり、前回の問題をマスターすれば50点は到達できるということです。
どんな問題か、例題を上げておきます。
問)現存12天守はほとんど平山城だが、ただ一つの平城はどれか。
①丸岡城
②松本城
③彦根城
④姫路城
答え:②松本城
問)石垣の構築技術の進化で正しい順番はどれか。
①切込接→打込接→野面積
②打込接→野面積→切込接
③野面積→切込接→打込接
④野面積→打込接→切込接
答え:④野面積→打込接→切込接
などは前回も今回も出題されています。
このように過去問が約60%出題されるわけですから、対策としては徹底的に過去問をマスターすることです。
では残りの25%は何かというと、初めて出される問題です。
この部分は傾向をつかみにくいです。
しかし、聞かれることは異なっても本質的な内容やレベルは変わりませんので、試験対策を通じて様々な出題に対応できるように網羅しておくことが大事です。
この傾向からわかる対策は、
・過去問を徹底的にマスターする
・特に、直前の問題を中心に勉強する
ことです。
さっきも言いましたが、過去問を徹底的にマスターすれば合格圏内にグーンと近づくのは間違いありません。
【出題傾向と対策 その1】
・出題傾向 : 75%が過去問から出題
・対策 : 直前の試験を中心に、過去問を徹底的にマスターする
【傾向その2】60%が該当する城を選ぶ問題
次に傾向として見えてきたのは、該当する城を選ぶ問題が60%を占めているということです。
例題で説明します。
問)本丸から瀬戸内海や瀬戸大橋が見える城はどれか。
①丸亀城
②宇和島城
③洲本城
④三原城
答え:①丸亀城
このように該当する城を4つの中から選ぶという問題です。
「本丸から瀬戸内海や瀬戸大橋が見える城」を、4つの中から選んで答えます。
これは①の丸亀城が正解ですが、丸亀城本丸からの景色を知っていれば答えられます。
丸亀城に行ったことがないとか、その景色を覚えていないという場合は、4城の情報から推測します。
例えば、いずれの城も海に面した城ですので、ひとつずつ、城のある場所を考えていきます。
宇和島城は愛媛県の西側にある城で、瀬戸大橋は遠く離れています。
洲本城は淡路島の東側にある城で、これも同じく瀬戸大橋は遠く離れています。
三原城は広島県三原市にある城で、これも同じく瀬戸大橋を見ることができません。
ということから、丸亀城が正解とわかります。
ちなみに、丸亀城は香川県丸亀市にある城で、瀬戸内海に面して、瀬戸大橋も見ることができます。
問題に近い城や引っかかりやすい城などが選択肢に挙げられ、その中から正解の城を選ぶという問題で、これが実に60%を占めているのです。
該当する城のことや聞かれている内容について知っていれば、すぐに答えが導き出せます。
しかし、該当する城がすぐにわからない場合が困ります。
4つすべての情報を比較して異なるものを除外していく、いわゆる消去法で答えを導き出さなければいけないからです。
そのためには、同じテーマや共通するキーワードなどで日本100名城を見比べておく必要があります。
これは大変ですが、出題頻度の高いキーワードや城があるので、それをヒントにしながら参考書とにらめっこすればよいです。
これについては後ほど解説していきます。
ここまでは「該当する城」を答える問題が60%を占めるというお話でした。
逆に、「ある特定の城について」該当する部分を答えるという問題があります。
これは30%程度の出題率です。
例題で解説します。
問)大坂夏の陣で豊臣大坂城は灰燼に帰したが、その後徳川大坂城を再建した将軍は誰か。
①家康
②秀忠
③家光
④吉宗
答え:②秀忠
このような問題です。
「徳川大坂城」についての問いですが、聞かれていることは再建した将軍の名前です。
この例題では歴史と人物について知識が問われています。
大坂城は豊臣秀吉によって建てられましたが、大坂夏の陣で豊臣秀頼が自刃し、大坂城は灰燼に帰しました。
その後、徳川幕府が大坂城を再建し、現在では徳川大坂城と呼ばれています。
その再建は徳川家康ではなく、2代将軍の秀忠によって行われました。
このような流れ=歴史、城、人物の知識が必要になってきます。
聞かれる内容としては、人物、天守や櫓などの建物、堀・石垣などの構造物、縄張、歴史、城の名前など多岐にわたります。
それぞれの城の特徴をよくつかんでおく必要があります。
特に、「誤りはどれか」という問題は、ありそうだけどないというものが選択肢に紛れていて引っかかりやすいので、注意が必要です。
もう一問、例題を上げておきます。
問)山形城の説明で誤りはどれか。
①斯波兼頼により創築された。
②最上義光が大規模な平城に改修した。
③本丸一文字門が復元された。
④天守が復元された。
答え:④天守が復元された
山形城についての歴史、ゆかりのある人物、近年の整備・復元状況について広く知識が問われています。
山形城の歴史は以下のようにまとめられます。
山形城は斯波兼頼によって創築され、最上義光が大規模な改修を行い平城とした。
その後、鳥居氏などが城主を務め幕末を迎えた。
1986年(昭和61年)に 国の史跡に指定され、江戸末期の資料に基づいて東追手門や本丸の復元が行われた。
1991年(平成3年)には二の丸東大手門が修復及び復元、2006年(平成18年)には本丸の正門に当たる一文字門に架かる大手橋が復元。
2006年(平成18年)4月6日、日本100名城(10番)に選定。
2013年(平成25年)に本丸大手門枡形内の高麗門及び土塀が復元。
ここでポイントなのは、天守はいまだかつて復元されていないという点です。
そしてそれが答えですので、④となるわけです。
特定の城(この例題でいうと山形城)について情報を網羅していないと迷ってしまう問題です。
「誤っているものはどれか?」という聞かれ方は引っかかることが多いと思うので、問題をよく読んで細心の注意を払いましょう。
この傾向からわかる対策は、
・個別城郭の情報を整理し、似た城などを比較する
・お城の歴史や流れを把握する
です。
日本100名城について、まんべんなく知識を整理しておくことが重要です。
【出題傾向と対策 その2】
・出題傾向 : 60%が該当する城を選ぶ問題
・対策 : 個別城郭の情報を整理し、似た城などを比較する
【傾向その3】天守、櫓、石垣、城の立地、曲輪・縄張などに関する問題が多い
出題傾向の3つめのポイントとして挙げられるのが、キーワードです。
第17回日本城郭検定3級の問題をキーワード別で分類すると、天守、櫓、石垣、城の立地、曲輪・縄張などに関する問題が多いことがわかりました。
まず、よく出題されるのは「天守」に関する問題です。
これは現存天守、木造復元天守、外観復元天守、復興天守、模擬天守のすべてを含んでいます。
天守は近世城郭のシンボルでもあるので、特に出題回数が多くなっています。
例題を挙げて説明します。
問)国宝松江城天守は何重か。
①四重
②五重
③六重
④七重
答え:①四重
これは松江城天守の「重」についての出題です。
「重」とは天守や櫓の階数を表現するときに使われる用語で、外観の屋根の数(階数)です。
松江城は四重五階ですので、①が正解です。
他には、天守の構造、望楼型・層塔型、年代(創建、焼失・破却、再建など)などについての知識を問われます。
「望楼型天守はどれか?」、「天守が創建されたのはいつか?」などです。
次に、「櫓」、「石垣」に関する問題です。
櫓も、現存の櫓や復元された櫓についてなど様々です。
石垣については、築城の名手と呼ばれた武将の石垣の組み方(直線的高石垣、扇の勾配など)や、石垣で有名な城についての問題です。
例題を挙げておきます。
問)本丸西側の石垣は約30mの高さを誇る直線的石垣で、築城の名手・藤堂高虎が築いたとされるがそれはどの城か。
①今治城
②篠山城
③伊賀上野城
④松坂城
答え:③伊賀上野城
築城の名手・藤堂高虎にまつわる問題です。
藤堂高虎が築いたとされる城はたくさんあり、よく出題されます。
その中でも代表的なのがこの例題のような問題です。
つまり、「藤堂高虎が築いた城はどれか?」、または「藤堂高虎が築いた城の中で該当する城はどれか?」という問題です。
逆のパターンもあります。
「藤堂高虎が築いた城ではないのはどれか?」という問題です。
いずれにしても、「藤堂高虎」というキーワードで城の知識を整理しておく必要があります。
そのほかには、城の立地、曲輪・縄張、城や天守の再建・復元についての問題が多く出題されています。
10%程度なので、約10問が出題されることになります。
例題で説明します。
問)岩村城・備中松山城と共に近世3大山城とされているのはどれか。
①七尾城
②鳥取城
③月山富田城
④高取城
答え:④高取城
3大〇〇城は比較的出題される傾向にあります。
この例題の場合は山城に関する問題で、「近世3大山城」の城名を聞かれています。
近世3大山城は、岩村城(岐阜県)、備中松山城(岡山県)、高取城(奈良県)ですので、正解は④高取城となります。
問)曲輪の配置が本丸から二の丸、三の丸と直線状に並んだ縄張は何というか。
①連郭式
②梯郭式
③円郭式
④輪郭式
答え:①連郭式
曲輪の配置による縄張の分類についての問いです。
特に近世城郭などで良く用いられる用語で、連郭式、梯郭式、輪郭式が基本となります。
連郭式:本丸、二の丸、三の丸が直線状に一列に並んだ縄張
梯郭式:本丸を最も奥まった場所に置き、二の丸、三の丸がL字型に取り囲む縄張
輪郭式:本丸を中心に置き、その周りを二の丸、三の丸が取り囲んだ縄張
円郭式:輪郭式とほぼ同じで、本丸の周りの曲輪が円形になったもの。田中城(静岡県藤枝市)の1城のみです。
縄張りについてはコチラの記事が参考になります。
したがって、答えは①連郭式となります。
このように、城の立地、曲輪・縄張、城や天守の再建・復元についての問題が10問程度出題されます。
お城の基礎知識、個別城郭の基礎知識がいろいろな角度から問われるということです。
この傾向からわかる対策は、
・キーワードごとにお城の情報を整理する
・過去問を徹底的にマスターする
です。
どのキーワードで出題されるかは種類が多すぎるのでキリがありません。
しかし過去問を徹底的に勉強すれば、傾向がつかめますし、いろいろなバリエーションの問題でシミュレーションできます。
【出題傾向と対策 その3】
天守20%
櫓15%
石垣15%
城の立地10%
曲輪・縄張10%
再建・復元10%
【傾向その4】その他、写真を見て答える問題などがよく出ます
上の3つの傾向以外には、どんな問題が出ているかをピックアップします。
・写真を見て答える問題 : 9問
・〇〇の説明であてはまるものはどれか?(または、誤っているものはどれか?) : 8問
・大名、武将が問題や選択肢に登場する : 25問
・歌人、俳人にまつわる問題 : 2問
・中世、江戸時代:各7問・チャシ、グスク:3問・登場した城 : 131城、のべ269城
・登場した回数の多い城 : 松山城 7問、彦根城・名古屋城 6問、広島城・高松城・盛岡城・仙台城 : 5問
・登場した城の分類 : 日本100名城/84城(67%)、続日本100名城/25城(20.0%)、それ以外/16城(13%)
となっています。
挙げだしたらキリがないのでこれぐらいにします。
例題を挙げておきますので、それで出題の仕方などの参考にしてください。
問)上杉謙信が居城とした春日山城についての説明で間違いはどれか。
①中世の巨大な山城である。
②山麓には復元された水堀がある。
③本丸は石垣で築かれている。
④春日山山頂には天守閣跡の石碑がある。
答え:③本丸は石垣で築かれている。
問)写真は復元された東御門と巽櫓である。これはどの城のものか。(写真は省略)
①鹿児島城
②駿府城
③大垣城
④赤穂城
答え:②駿府城
問)関ヶ原の戦いのあと、徳川幕府は大坂城や西国の諸藩の監視と備えとしての城を西日本を中心に造った。次のうち当てはまらないのはどれか。
①名古屋城
②篠山城
③小谷城
④明石城
答え:③小谷城
問)俳人正岡子規が「春や昔十五万石の城下かな」と自分の故郷の町を句に詠んでいる。この句の城はどれか。
①熊本城
②松山城
③岡城
④仙台城
答え:②松山城
出題の仕方やキーワードは多岐にわたりますので、取りこぼしのないように網羅して勉強しておきましょう。
【出題傾向と対策 その4】
・写真を見て答える問題:9問
・〇〇の説明であてはまるものはどれか?(または、誤っているものはどれか?):8問
・大名、武将が問題や選択肢に登場する:25問
・歌人、俳人にまつわる問題:2問
・中世、江戸時代:各7問・チャシ、グスク:3問・登場した城:131城、のべ269城
・登場した回数の多い城:松山城 7問、彦根城・名古屋城 6問、広島城・高松城・盛岡城・仙台城 5問
・登場した城の分類:日本100名城/84城(67%)、続日本100名城/25城(20.0%)、それ以外/16城(13%)
試験範囲 = 公式テキスト&問題集
ここでいま一度、出題範囲を確認しておきます。
日本城郭検定3級の出題範囲は、
- お城の分類
- 歴史
- 地域性や地域の文化
- お城づくり
- 文化財としてのお城について
- お城と災害
- お城と信仰
- お城の鑑賞や文化
- 日本100名城の個別城郭の知識
- 続日本100名城の個別城郭の知識(一部)
です。
これだけのことを独自で情報収集して、整理して、試験の対策とすることは不可能です。
でもご安心ください。
対象のテキストがちゃんと公表されています。
それが、以下の3冊です。
この本に書かれていることは、すべて出題範囲と思ってください。
なぜかと言うと、写真のキャプション(写真の下や横についている小さい字で書かれた説明)から出題されたことがあるからです。
すべての問題をチェックしたわけではないですが、答え合わせをしたときにこんなところに書かれていた!と驚いたことをよく覚えています。
なので、本に書かれていることはすべて出題範囲と思ってください。
ここまで言っても信じてくれない人がいるので、例題を挙げておきます。
問)多聞櫓の海鼠壁が特徴の城は次のうちどれでしょうか。
①七尾城
②金沢城
③丸岡城
④新発田城
答え:②金沢城
著作権の関係でテキスト自体をアップすることができませんが、間違いなく書かれています。
テキストを持っているのでしたら確認してみてください。
ということで、この3冊は必携です。
一字一句逃さずにチェックすることをお勧めします。
また、テキストの冒頭部分にはキーワードなどが簡潔にまとめられています。
ここも重要な点です。
出題範囲とわざわざ言ってくれていて、なおかつ、丁寧にまとめてくれているのです。
なので、この部分を知識としてしっかりとインプットしておくべきです。
公式テキストの熟読がカギ!
試験の傾向と対策がわかっても、それだけでは合格できません。
ではどうしたらいいのか?
勉強するしかありません。
お城検定ごときで勉強とかできるかいっ!って思いました?
そう思ったなら、受けないほうがいいです。
でも、合格したい!って思うなら、公式テキストを熟読しましょう。
それがカギです。
日本城郭検定3級合格の近道はありません。
あるとしたら、公式テキストを熟読することです。
なぜなら、公式テキストがそのまんま出題範囲だからです。
上でも書きましたが、出題範囲は公式テキストと公式問題集です。
ほとんどがその中から出ています。
これは明らかな傾向として見えています。
だから、公式テキストの熟読が重要なのです。
大事なのでもう一度言います。
公式テキストを熟読しましょう。
内容を自分でまとめ直せとは言いません。
それができたら最高ですが、まとめることが目的になりかねないので、やめておきましょう。
その代わり、テキストを熟読してください。
1度だけでなく、2度、3度と読みましょう。
流し読みではなく、熟読しましょう。
いつも持ち歩いて時間を見つけては読みましょう。
それぐらいしたら、あなたは合格します。
しかも、高得点で合格できるでしょう。
日本城郭検定3級の勉強期間はどのくらい必要か?
日本城郭検定3級を一発合格するために一から勉強すると仮定して、3か月は必要です。
勉強期間は最低3か月
理由は簡単です。
みなさん忙しいから、すき間時間で勉強しようと思ったら3か月は必要だからです。
あなたのペースで良いです。
でも、試験までの日程を逆算してスケジュールを組んでください。
私が3か月は必要と言ったのは、
公式テキストを熟読する期間としてまずは1か月
過去問題集を一通り解いて解説も熟読する期間として1か月
さらに公式テキストを熟読しながら過去問題集でマスターする期間として1か月
最低3か月は必要です。
本当は、さらに2~3か月は必要ですが、モチベーションが保てない可能性が高いので、3か月集中コースを自分で設定して取り組みましょう。
モデルコースとして3か月集中コースを設定してみました。
参考にしてください。
【日本城郭検定3級 3か月集中コース】 モデルコース
日本100名城公式ガイドブック | 続日本100名城公式ガイドブック | 公式問題集 | 公式過去問題集 | |
---|---|---|---|---|
12週前 | 基礎知識熟読 (P6~P42) | 基礎知識熟読 (P10~P42) | ||
11週前 | 70城 熟読 (1日10城) | |||
10週前 | 30城 熟読 (1日10城) | 70城 熟読 (1日10城) | ||
9週前 | 30城 熟読 (1日10城) | 基礎知識熟読 (P6~P100) | ||
8週前 | 過去問1回目 チャレンジ &答え合わせ (P103~P154) | |||
7週前 | 過去問2回目 チャレンジ &答え合わせ (P103~P154) | |||
6週前 | 過去問3回目 チャレンジ &答え合わせ (P103~P154) | |||
5週前 | 間違えた問題を 中心に解説、 公式テキストの 該当箇所を熟読 | |||
4週前 | 35城 熟読 | 35城 熟読 | ||
3週前 | 35城 熟読 | 35城 熟読 | ||
2週前 | 30城 熟読 | 30城 熟読 | 過去問に チャレンジ | |
1週前 | 過去問に チャレンジ | |||
試験前日 | 基礎知識を 最終チェック | 基礎知識を 最終チェック | 過去問に チャレンジ | |
試験当日 | 不安な個所を チェック | 不安な個所を チェック | 不安な個所を チェック |
本当に集中コースです。
これぐらいやらないと網羅できません。
でも、ただ読む、ただ問題を解くだけでは意味がありません。
しっかりと読む、しっかりと問題を解くことが重要です。
たかがお城検定、されどお城検定です。
あなたの知識量と情報密度が問われます。
頭の中で整理できるように取り組んでください。
まとめ
日本城郭検定3級の出題傾向と対策、いかがだったでしょうか?
第17回の試験問題を、第15回の試験問題と比べながら分析した結果、
・75%が、過去問から出題
・60%が、該当する城を選ぶ問題
・天守、櫓、石垣、城の立地、曲輪・縄張などに関する問題が多い
という大きな傾向が見えてきました。
これはあくまでも大きな傾向ですので、合格ラインをクリアするためには絶対に抑えておくべき内容です。
高得点を狙うのであれば、もっと細かいところまで分析と対策が必要になります。
でもまずは、この傾向に沿って対策をしっかりとして、合格目指して勉強してみてください。
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