お城検定2級の傾向と対策がわかれば、効率的に勉強できるのにと思いますよね。
そこで、第18回日本城郭検定2級の問題を徹底分析しました。
その結果、過去問からの出題は66%、前回からの出題は55%、該当する城を選ぶ問題は50%でした。
傾向をつかんで、過去問をベースに新問題にも対応する幅広い勉強ができれば、合格へと近づきます。
問題登場回数が多い城は、名古屋城、江戸城、岡山城、姫路城、大垣城、小田原城などです。
この記事で傾向と対策を読んで実践すれば、2級合格に近づくことでしょう。
詳しく解説していきます。
日本城郭検定3級の出題傾向と対策【2021年版】
お城検定2級の傾向と対策がわかれば、効率的に勉強できるのにと思いますよね。
そこで、第18回日本城郭検定2級の問題を徹底分析しました。
その結果、過去問からの出題は66%、前回からの出題は55%、該当する城を選ぶ問題は50%でした。
傾向をつかんで、過去問をベースに新問題にも対応する幅広い勉強ができれば、合格へと近づきます。
問題登場回数が多い城は、名古屋城、江戸城、岡山城、姫路城、大垣城、小田原城などです。
この記事で傾向と対策を読んで実践すれば、2級合格に近づくことでしょう。
詳しく解説していきます。
この傾向分析は、あくまでも著者が独自の視点で分析したものです。
また第18回日本城郭検定2級の問題を分析した結果であり、試験によっては大きく異なる場合があります。
必ずしもこの傾向で出題されるわけではありませんので、予めご了承ください。
日本城郭検定2級の試験概要
日本城郭検定2級のレベル、出題範囲、合格率
レベル | 中級レベル |
出題範囲 | ・城の総合知識(分類/歴史/地域文化/城造り/文化財としての城/城と災害・信仰/城の鑑賞・文化) ・日本100名城の個別城郭の知識 ・続日本100名城の個別城郭の知識 |
合格率 | 73.6% |
日本城郭検定2級は、中級レベルです。
「全国のお城を訪ねて周る、歴史から各要素まで奥深く知識を探求したい方」が対象です。
つまり、お城が好きであちこち訪ねて周っている方で、かつ、歴史からそれぞれのお城まで幅広く、そして奥深くまで知識を深めたいとか、興味があるという方ということです。
自分でお城のことを調べたり、あちこちのお城に行ったり、講演会やツアーなどに参加するような行動力のある方は、2級は腕試ししたくなるレベルと言えます。
出題範囲は、お城の総合知識と日本100名城・続日本100名城の個別城郭の知識です。
まず、3級と同じくお城の総合知識が必要です。そして、それにプラスして対象となる城が一気に2倍になります。
- お城の分類
- 歴史
- 地域性や地域の文化
- お城づくり
- 文化財としてのお城について
- お城と災害
- お城と信仰
- お城の鑑賞や文化
- 日本100名城の個別城郭の知識
- 続日本100名城の個別城郭の知識
範囲がとにかく広いので、お城全般について網羅する必要があります。
合格率は、公表値で73.6%です。
7割強の方が合格されています。逆にいうと3割弱の方は不合格になっているということです。
対象となる城の範囲が広くなるため、気を抜くと不合格になってしまいます。
十分注意しつつ、傾向と対策をしっかりと把握して、試験対策をしていきましょう。
日本城郭検定2級の出題傾向と対策
傾向は3つに大別できる
今回、お城検定ドットコムでは、第18回日本城郭検定2級の問題を徹底的に分析しました。
その結果、見えてきた傾向は以下の3つです。
- 3級よりも出題は分散する傾向にある
- 66%が過去問から出題、51%が該当する城を選ぶ問題
- 普請、作事、天守、櫓に関する問題が多い
3級を受けてから2級を受ける方に、まず1番大事な話をしますね。
それは何かというと、3級よりも出題は分散する傾向にあります。
3級よりも出題は分散する傾向にある
ということは、3級と同じ対策では不足する部分が出る可能性があるということです。
割合から言ったら数%かもしれません。
しかし、過去問からの出題は3級が75%だったのに対し、2級では66%と下がっています。(※お城検定ドットコム調べ)
次に、66%が過去問から出題、51%が該当する城を選ぶ問題でした。
66%が過去問から出題、51%が該当する城を選ぶ問題
過去問については(1)まったく同じ問題、(2)問題は同じだが選択肢が異なる問題、(3)内容は同じだが問われ方が異なる問題の3種類に分かれますが、(1)がほとんど、(2)が少し、(3)がまれにという具合です。
城を選ぶ問題は、
「〇〇に当てはまるのはどれか?」
「〇〇の城は?」
という聞き方で、4つの城の中から当てはまるものを答えるという問題です。
最後に、キーワードとして普請(12%)、作事(13%)、天守(17%)、櫓(14%)という問題が多くなっています。
普請、作事、天守、櫓に関する問題が多い
これらが出題傾向の高いキーワードといえます。
それぞれ、例題を上げながら出題傾向を詳しく見ていきます。
また、併せて対策についても考察しておきましょう。
【傾向その1】3級よりも出題は分散する傾向にある
3級よりも分散する傾向にある。というのは、3級の試験対策と同じことをしていては足りないということです。
分析結果から見えてきたことは、
過去問からの出題が3級は75%だったのに対し、2級では66%に下がっています。(※お城検定ドットコム調べ)
つまり、9問は過去問ではなかったということです。
では、その9問はどんな問題かというと、新問題になります。
すべての過去問を分析したわけではないですが、過去5回分(第10~13回、第17回、第18回)を解析しましたので、その傾向は十分考えられるでしょう。
で、それが?と思いましたよね。
そうなんです。ここからが重要です。
新問題が約10問増えたということは、それに対応するためには幅広い知識を身に着けておく必要があるということになります。
3級はひたすら過去問を繰り返し繰り返しやっていれば、大抵の人は合格していたと思います。
しかし、2級となると範囲が広くなります。対象となるお城は2倍の200城以上。
それだけでなく、出題傾向が分散するとなると新しい問題に対応する力が求められるのです。
それを意識して試験勉強に取り組むことが大事となります。
ここに対応できた人は2級合格が見えてきます。
逆に対応できなかった人は不合格となってしまうのです。
その差が合格率に表れているといっても過言ではありません。
【傾向その2】66%が過去問から出題、51%が該当する城を選ぶ問題
とは言っても、やはり過去問からの出題が多いのは変わりありません。
66%が過去問からの出題でしたので、過去問を徹底的に勉強することは必須です。
私が持っている過去問と第18回の問題から分析したのである意味で限定的ですし、もしかしたら次回は過去問からの出題がもっと多いかもしれませんし、もっと少ないかもしれません。
いずれにしても、過去に出題された問題が多く出てくるという傾向に間違いはありません。
66%が過去問なので、過去問を徹底的に勉強すれば6割は答えられるということです。
7割合格だとすれば、あと1割以上は問題や範囲を予想して勉強する必要があります。
あくまでも管理人の独自分析です。傾向は試験ごとに異なる可能性があります。また、この分析を参考にするかは自己判断でお願いします。受験した結果について当サイトでは責任を負いません。
ではどんな問題が出題されているのか、例題を挙げます。
問)「はつり」「すだれ」という用語に関連のあるのはどれか。
①櫓
②門
③堀
④石垣
答え:④石垣
この問題は過去に出題されたことのある問題です。
しかも、出題頻度が高めの問題です。
さらに、第18回と第17回の問題を比べてみると、約50%は同じ問題が出題されています。
100問中55問が前回と同じ問題 (第18回と第17回を比較した結果による)
つまり、前回の問題をマスターすれば50点は到達できるということです。
どんな問題か、例題を上げておきます。
問)大坂城の櫓の中で現存している櫓はどれか。
①二番櫓
②七番櫓
③千貫櫓
④太鼓櫓
答え:③千貫櫓
このように過去問が66%出題されているので、徹底的に過去問をマスターするという対策は必須と言えます。
では残りの34%は何かというと、初めて出される問題です。
この部分は傾向をつかみにくいです。
しかし、新問題であっても過去と同じ問題であっても、本質的な内容やレベルは変わりませんので、試験対策を通して様々な出題に対応できるように全体を網羅しておくことが大事です。
次に傾向として見えてきたのは、該当する城を選ぶ問題が50%を占めているということです。
例題で説明します。
問)戦国時代、九州で島津氏と伊東氏が100年以上もの間争った城はどれか。
①人吉城
②薩摩清色城
③飫肥城
④大分府内城
答え:③飫肥城
このように該当する城を4つの中から選ぶという問題です。
これは3級と同様で、答えに近い城や引っかかりやすい城などが選択肢に挙げられていて、その中から正解の城を選ぶという問題で、これが実に50%を占めています。
このように、該当する城のことや聞かれている内容について知っていれば、すぐに答えが導き出せますが、逆に言うと知らなければどれかがわからないという問題です。
わからないから答えられない、運を天に任せるということを回避するそのためには、同じテーマや共通するキーワードなどで日本100名城・続日本100名城を見比べておくことです。
対象となる城が多いので共通することなどで見比べていくのは大変ですが、出題頻度の高いキーワードや城があるのでそれをヒントにしながら参考書とにらめっこしましょう。
これについては後ほど解説します。
ここまでは「該当する城」を答える問題が50%を占めるというお話でした。
逆に、「ある特定の城について」該当する部分を答えるという問題があります。
これは34%の出題率です。
例題で解説します。
問)豊臣秀吉が築いた大坂城天守に関する記述で誤りはどれか。
①天守の屋根は金箔瓦が葺かれていた
②天守は五重の望楼型天守だった
③最初の層塔型天守だった
④外壁は黒漆塗りの下見板張りであった
答え:③最初の層塔型天守だった
このような問題です。
「豊臣大坂城」は望楼型天守だったと考えられています。
このような問題で聞かれる内容は、人物、天守や櫓などの建物、堀・石垣などの構造物、縄張、歴史、城の名前など多岐にわたります。
この例題では「豊臣大坂城天守」についての特徴を把握している必要があります。
特に、「誤りはどれか」という問題は、ありそうだけどないというものが選択肢に紛れていて引っかかりやすいので、注意が必要です。
日本100名城について、まんべんなく知識を整理しておくことが重要です。
この傾向からわかる対策は、
・過去問を徹底的にマスターする
・特に、直前の問題を中心に勉強する
・個別城郭の情報を整理し、似た城などを比較する
ことです。
さっきも言いましたが、過去問を徹底的にマスターすれば合格圏内にグーンと近づくのは間違いありません。
【出題傾向と対策 その2】
・出題傾向 : 66%が過去問から出題、50%が該当する城を選ぶ問題
・対策 : 直前の試験を中心に、過去問を徹底的にマスターする。 個別城郭の情報を整理し、似た城などを比較する
【傾向その3】普請、作事、天守、櫓に関する問題が多い
出題傾向の3つめのポイントとして挙げられるのが、キーワードです。
第18回日本城郭検定2級の問題をキーワード別で分類すると、普請、作事、天守、櫓などに関する問題が多いことがわかりました。
まず、よく出題されるのは「天守」に関する問題です。この傾向は3級と同じです。
これは現存天守、木造復元天守、外観復元天守、復興天守、模擬天守のすべてを含んでいるおり、特に出題回数が多くなっています。
例題を挙げて説明します。
問)現存天守で一番新しい天守はどれか。
①松山城
②高知城
③弘前城
④松本城
答え:①松山城
これは現存天守についての問題です。
現存天守は7城が重要文化財、5城が国宝でもありますし、現存しているのは12城しかありませんので、出題されることが多い傾向です。
その中で、今回は一番新しい天守を選択肢から選ぶという問題です。
このように、現存12天守の特徴を比較して答えるという問題が出題されます。
他には、天守の構造、望楼型・層塔型、年代(創建、焼失・破却、再建など)などについての知識を問われます。
「華頭窓が一番多いのは?」、「廻縁がついていない天守は?」などが予想できます。
次に多いのが、「櫓」に関する問題です。
櫓も、現存の櫓や復元された櫓についてなど様々です。
例題を挙げておきます。
問)太鼓櫓はどの城にもあったが現存例は少ない。現存の太鼓櫓のある城はどれか。
①福岡城
②松本城
③大垣城
④掛川城
答え:④掛川城
太鼓櫓に関する問題です。しかも現存する櫓についての問題でもあります。
現存三重櫓や、この問題のような太鼓櫓、月見櫓などの問題も出題されます。
「櫓」というキーワードで城の知識を整理しておく必要があります。
そのほかには、作事や普請にかかわる問題が出題数が多くなっています。
つまり、工事にかかわる問題です。
これも例題で説明します。
問)多賀城の外郭防衛構築物としてはどの塀が使われているか。
①石塀
②板塀
③築地塀
④練塀
答え:③築地塀
これは塀に関する問題です。作事にかかわる問題とは、塀、門、櫓、天守、御殿、蔵などの城郭建築物やその建築に関する問題です。
これら城郭建築物の特徴や城との関わりなどについて把握しておく必要があります。
問)石垣の石を切り出す際、石に穴をあけて鉄製の楔を打ち込み亀裂を入れて切り出した。その楔用の穴をなんと呼ぶか。
①矢穴
②弓穴
③刀穴
④槍穴
答え:①矢穴
石垣についての問いです。
特に、石の加工についての問題ともいえます。
石垣についての出題はどの級でも多い傾向にあります。
石の種類、石の加工方法、石垣の積み方、城独特の石垣、技術者による違いなど、石垣の問題は多岐にわたります。
参考書や公式ガイドブックをもとに自分なりにまとめておきましょう。
このように、作事や普請についての問題が20%前後出題されています。
お城の根幹をなす普請と作事についてですので、出題数が多くなるのはうなずけます。
2級受験を機に、自分だけのまとめをしておくのも一つの手です。
この傾向からわかる対策は、
・キーワードごとにお城の情報を整理する
・キーワードとお城を結び付ける
・過去問を徹底的にマスターする
どのキーワードで出題されるかと聞かれることがありますが、どんなキーワードでも出題される可能性があると答えます。
無責任に聞こえるかもしれませんが、これが現実です。
何度も繰り返し言っていますが、2級は範囲が広くなり、出題傾向もより分散しています。
対応力が試されているといっても過言ではありません。
なので、いろいろなキーワードで知識を整理しておくということが肝心です。
【出題傾向と対策 その3】
・出題傾向 : 天守、櫓、作事、普請に関する問題が多い
・対策 : キーワードごとにお城の情報を整理する
【傾向その4】その他、人物や縄張に関する問題などがよく出ます答える問題などがよく出ます
上の3つ以外の出題傾向を特記すると、
・人物に関する問題や人物が問題や選択肢に含まれる問題
・縄張についての問題
・城の説明で間違いを答える問題、城の説明で正しいものを答える問題
などがあります。
さらには、
・登場した城:140城、のべ252城
・登場した回数の多い城:名古屋城・江戸城・岡山城 7問、姫路城・大垣城・小田原城 6問、彦根城・駿府城 5問
・登場した城の分類:日本100名城・続日本100名城 90%、それ以外 10%
となっています。挙げだしたらキリがないのでこれぐらいにします。(※第18回の試験問題の分析結果。お城検定ドットコム調べ)
例題を挙げておきますので、それで出題の仕方などの参考にしてください。
問)次の戦国武将の中で、居城が山城でなかったのは誰か。
①宇喜多秀家
②上杉謙信
③尼子経久
④長宗我部元親
答え:①宇喜多秀家
問)城と現存門の組み合わせで間違いはどれか。
①福江城-搦手門
②丸亀城-上り立ち門
③小諸城-三の門
④江戸城-田安門
答え:②丸亀城-上り立ち門
問)江戸時代の天守は3度建てられているが、次の将軍の中で天守を建て替えていないのは誰か。
①徳川家康
②徳川秀忠
③徳川家光
④徳川吉宗
答え:④徳川吉宗
問)小田原城の総構の総延長距離は何キロメートルか。
①4km
②6km
③9km
④12km
答え:③9km
くどいようですが、出題範囲、対象となる城の範囲が広いので、取りこぼしのないように網羅して対策しておきましょう。
【出題傾向と対策 その4】
・人物に関する問題や人物が問題や選択肢に含まれる問題
・縄張についての問題
・城の説明で間違いを答える問題、城の説明で正しいものを答える問題
・登場した城:140城、のべ252城
・登場した回数の多い城:名古屋城・江戸城・岡山城 7問、姫路城・大垣城・小田原城 6問、彦根城・駿府城 5問
・登場した城の分類:日本100名城・続日本100名城 90%、それ以外 10%
試験範囲 = 公式テキスト&問題集
ここでいま一度、出題範囲を確認しておきます。
日本城郭検定2級の出題範囲は、
- お城の分類
- 歴史
- 地域性や地域の文化
- お城づくり
- 文化財としてのお城について
- お城と災害
- お城と信仰
- お城の鑑賞や文化
- 日本100名城の個別城郭の知識
- 続日本100名城の個別城郭の知識
です。
これだけのことを自分で情報収集することは大変です。そして、それを整理して、試験対策することはもはや不可能といえます。
でも大丈夫です。
試験対象となるテキストが公表されていますので。
それが、以下の3冊です。これは3級と同じテキストです。
この3冊に書かれていること、載っていることはすべて出題範囲と思ってください。
3級の出題傾向と対策の記事でも言いましたが、写真のキャプション(写真の下や横についている小さい字で書かれた説明)から出題されたことがあるからです。
答え合わせのときに「こんなところに書かれていた!」と驚いたことをよく覚えています。
なので、この3冊に書かれていることはすべて出題範囲と思ってください。
ということで、この3冊は必携です。
写真一枚一枚や、説明書きの一字一句逃さずにチェックしてください。
テキストの冒頭部分にはキーワードなどが簡潔にまとめられていますが、ここも重要です。
ありがたいことに、この3冊が出題範囲ですよとわざわざ言ってくれています。しかも、丁寧にまとめてくれています。
なので、この3冊についてはしっかりとインプットしておくべきです。
3級を受けて半年もたてば忘れていることもあるでしょう。
そんなときは一から勉強しなおす覚悟で取り組みましょう。
公式テキストの熟読がカギ!
上に書いた内容を読めば、2級試験の傾向はつかめたはずです。
あとはひたすら、その対策をするのみです。
では何をすればよいか?
勉強するしかありません。
公式テキストを熟読することです。
お城検定ぐらいで勉強なんてヤダ!って思っていませんか?
そう思ったなら、受けないでください。
でも、合格したい!と思ったなら、公式テキストを熟読しましょう。
それがカギです。
それ以外にありません。
なぜなら、公式テキストが出題範囲だからです。
日本城郭検定2級合格の近道はありません。
あるとしたら、公式テキストを熟読することです。
大事なのでもう何度でも言います。
公式テキストを熟読しましょう。
内容を自分でまとめれるなら、それも良いでしょう。
でも、まとめるのが目的になるのならやめましょう。
やった感は出るけど、一つも身になっていないことがあります。
私も経験があります。
過去に2級を受けたときです。
まとめるのが好きなのでついつい、まとめることに夢中になっていて、結局過去問をやる時間も無くなり、テキストを読み返す時間も無くなり、まとめたものを見直す時間もなく、そして見事不合格でした。
私の経験からしたら、まとめるのは時間的にも精神的にも余裕ができた時だけです。
それまではひたすら、公式テキストをベースに勉強しましょう。
読んでるうちに眠くなる?
たしかに、眠くなります。
私もよく本を読んでいるはずが爆睡しているなんてことがあります。
そんなときは、書き写してみてください。
きれいな紙じゃなくてもよいです。
ノートじゃなくてもよいです。
何でもいいので、とにかく書き写してみてください。
きれいに書こうとしなくてよいです。
でも、全部書いてください。
そうしたら頭に入っているはずです。
全部ではないにしても、読むよりは頭に入っていることが多いはずです。
あくまでも個人的な見解ですが、これは意外と効果があります。
過去問などを解いているときも番号で答えるのではなく、答えを書いください。
例えば、「③名古屋城」と書くのです。
そうすると、「名古屋城」が頭に入っていきます。
それを繰り返すと、意外と頭に入っているので問題を解いたときに該当する答えが頭に浮かびやすくなっています。
くどいようですが、あくまでも個人的な見解なので、あなたにあった勉強法を編み出してみてください。
日本城郭検定2級の勉強期間はどのくらい必要か?
結論から言えば、3か月は必要です。できれば4ヶ月以上はかけたいです。
勉強期間は最低3か月
日本城郭検定3級に合格していたとしても、2級に一発で合格しようとしたら3か月は必要です。
理由は簡単です。
あなたは忙しいからです。
集中して勉強する時間は取れないでしょう。
ということは、すき間時間に勉強するしかない。
なので3か月かけて少しずつ、すべてを網羅できるように計画を立てて勉強しましょう。
もちろん、あなたのペースで良いです。
でも、試験までの日程を逆算してスケジュールを組んでください。
3か月という期間には理由があります。
まず、公式テキスト3冊を熟読する期間としてまずは1か月、過去問題集を一通り解いて解説も熟読する期間として1か月、さらに公式テキストを熟読しながら過去問題集でマスターする期間として1か月。
公式テキストを熟読する期間としてまずは1か月
過去問題集を一通り解いて解説も熟読する期間として1か月
さらに公式テキストを熟読しながら過去問題集でマスターする期間として1か月
合計して最低3か月は必要です。
ただし、3級に合格しているという前提です。
3級を受けていないんだったら、プラス1か月は準備しましょう。
しかしながら3か月以上は集中が保てなかったり、モチベーションが維持できなかったりすると思います。
なので、3か月集中コースを自分で設定して取り組むことをお勧めします。
モデルコースとして3か月集中コースを書いておきますので、参考にしてください。
【日本城郭検定2級 3か月集中コース】 モデルコース
日本100名城公式ガイドブック | 続日本100名城公式ガイドブック | 公式問題集 | 公式過去問題集 | |
---|---|---|---|---|
12週前 | 基礎知識熟読 (P6~P42) | 基礎知識熟読 (P10~P42) | ||
11週前 | 70城 熟読 (1日10城) | |||
10週前 | 30城 熟読 (1日10城) | 70城 熟読 (1日10城) | ||
9週前 | 30城 熟読 (1日10城) | 基礎知識熟読 (P6~P100) | ||
8週前 | 過去問1回目 チャレンジ &答え合わせ (P103~P154) | |||
7週前 | 過去問2回目 チャレンジ &答え合わせ (P103~P154) | |||
6週前 | 過去問3回目 チャレンジ &答え合わせ (P103~P154) | |||
5週前 | 間違えた問題を 中心に解説、 公式テキストの 該当箇所を熟読 | |||
4週前 | 35城 熟読 | 35城 熟読 | ||
3週前 | 35城 熟読 | 35城 熟読 | ||
2週前 | 30城 熟読 | 30城 熟読 | 過去問に チャレンジ | |
1週前 | 過去問に チャレンジ | |||
試験前日 | 基礎知識を 最終チェック | 基礎知識を 最終チェック | 過去問に チャレンジ | |
試験当日 | 不安な個所を チェック | 不安な個所を チェック | 不安な個所を チェック |
これは本当に集中コースです。
これぐらいやらないとすべてを網羅できません。
でも、ただ読む、ただ問題を解くだけでは意味がありません。
しっかりと読む、しっかりと問題を解くことが重要です。
さぁ、2級合格に向けてがんばって取り組んでいきましょう!
まとめ
日本城郭検定2級の出題傾向と対策を解説しました。
いかがでしたか?
第18回の試験問題を、第17回の試験問題やそれ以外の過去の試験問題と比べながら分析した結果、
・66%が、過去問から出題
・50%が、該当する城を選ぶ問題
・天守、櫓、作事、普請などに関する問題が多い
・問題登場回数が多い城は、名古屋城、江戸城、岡山城、姫路城、大垣城、小田原城など
という大きな傾向が見えてきました。
これはあくまでも第18回と第17回を比較した傾向ですが、合格ラインをクリアするためには絶対に抑えておくべき内容でもあります。
もちろん出題傾向が変わる可能性もありますし、新問題が出ることもありますので、対応力を身に着けるためにも試験範囲を網羅できるように対策していきましょう。
まずはこの傾向に沿って対策をして、合格目指して勉強してみてください。
あなたが2級に合格したら、ぜひ喜びの声をお城検定ドットコムまで届けてくださいね。
がんばって!
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